たくじん読書、映画鑑賞記

京都の大学生の映画鑑賞と読書の日記です。評論ではなく超個人的な感想です

銃 中村文則 ※感想、ネタバレあり

中村文則さんの作品「銃」を読みました。

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「これほど美しく、手に持ちやすいものを私は他に知らない」

この作品は新潮新人賞を受賞した中村文則のデビュー作で、2018年11月に村上虹郎さんや広瀬アリスさんらのキャストによって実写化されたことでも話題になりました

偶然、銃を手に入れた主人公西川がその銃の持つ圧倒的な美しさや暴力性に魅せられて狂気じみてくる一方で、西川の等身大で現実的な生活も細かく描写されている純文学的な作品です

個人的に予想していた内容とは大きく異なっていたものの、主人公の狂気的な内面や銃の美しさに関する描写や表現などの文学的な表現をこれでもかというほど堪能できる作品だと思います

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※以降、ネタバレを含みます

まず第一にこの作品はサスペンス要素がほとんどゼロです

僕は予備知識なしの状態で読み始めたのですが、タイトルや冒頭の感じ的に銃をめぐって変わっていく主人公をめぐるサスペンスなのかと思っていたのですが全く違いました

この作品を起承転結でまとめると

起:主人公の男子大学生、西川ケイスケが河原にあった死体から拳銃を手に入れる

承:ケイスケは拳銃に魅せられていくも、拳銃を持っていることから日常生活にハリが生まれ充実した日々を送る

転:しかし銃に魅せられすぎたケイスケは銃を実際に使用したい衝動が抑えられなくなっていく、また危篤状態の実父がケイスケに会いたがるなどしたことの出来事があり、ケイスケは夜の空き地で瀕死の猫に対してついに銃を撃ってしまい、そのことからケイスケの銃の所持を確信する刑事が現れ、銃を捨てろと警告される

結:一度銃を使い銃への衝動が抑えられなくなるケイスケ。ついに子供に虐待をする母に銃を使おうとするがギリギリのところで思いとどまる。銃を手放そうと決意するケイスケだが、手放しに行く電車の中で迷惑行為をはたらく男と揉め、発砲してしまう。

拳銃による自殺を決意するも手が震え、弾を込められないところでエンド

という感じです。

ケイスケが拳銃を拾うことになった自殺死体の素性も明かされることはなく、ケイスケの拳銃所持を確信する刑事もケイスケに警告を与える存在であったりと、前述した通りサスペンス性はほぼなかったです。

ですが、拳銃を拾ったことにより変化していくケイスケの内面や.銃の美しさによる描写には目を見張るものがあります。そのほかにも銃を所持していることにより半ば非日常の世界にいるケイスケの現実の生活である大学生活と狂っていくケイスケがそれらにどう影響を及ぼしていくかなど、様々な面でとても読み応えのある作品でした。

是非一度読んでみて下さい!

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アリー ~スター誕生~ 感想あらすじネタバレあり たくじん映画鑑賞記

アリー スター誕生 見てきました!

レディーガガの主演とブラッドリー・クーパーの監督出演や日本でのローラとのタイアップで話題になった映画です!

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原題:A STAR IS BORN

上映時間:136分

監督・制作・脚本:ブラッドリー・クーパー

出演:レディー・ガガブラッドリー・クーパー、アンドリュー・ダイス

 

という感じです。

友人に激賞されて見に行った映画だったのですが

個人的な感想は

80点です

話の間に曲が挟まる「ラ・ラ・ランド」や「グレイテスト・ショーマン」のようなミュージカル映画なのですが、やはりレディー・ガガの歌声は圧巻の一言でした

話自体もかなそこそこ面白かったことからのこの点数です。

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感想(0件)

 

※以下ネタバレを含みます

 この映画の大まかなあらすじは

起:ウェイトレスをしながら夜に歌いながら夢を追いかけるという生活をしていたアリーが世界的なミュージシャンであるジャックっと出会う

承:ジャックとともにステージに立ったり、オリジナル曲を出したりしてスター街道を駆け上るアリー

転:アリーは順調に売れていくも、その売り出し方の方向性等からジャックと衝突、さらにジャックの持病の難聴やアルコール依存症が悪化

結:ジャックは自殺してしまい、アリーは失意に沈むももう一度立ち上がることを決意しエンド

という感じです

「歌って、恋して、傷ついて、私は生まれ変わる」

とポスターに書かれていた通りの映画でした

この映画の素晴らしいところはなんといってもカメラワークと歌です

冒頭のシーンはジャックが舞台袖から現れライブを始めるシーンから始まるのですがこのシーンでは1つのカメラのみで舞台袖からステージに上がるジャックを撮っており、まるでジャックの後ろについて舞台に上がっているかのような臨場感が味わえます。

このときジャックが歌う歌もゴリゴリのロックンロールという感じでとてもクールで冒頭からかなり引き込まれます。

その他にもアリーが元彼氏と電話で別れ話をした後に悪態をつくシーンやジャックの死で悲しみにくれるシーンではあえてカメラが動かないことによって動きや感情の激しさが際立っていたりとカメラワークが素晴らしかったです

また歌がテーマの映画であるため映画の節目節目に歌があるのですがこの歌がどれも素晴らしいです。特にレディーガガの歌唱力は圧巻でどのシーンでも大きく引き込まれました。

またその歌も当然ながらシーンによってかなり大きくテイストが違っておりかなり現代風な電子音を駆使したようなものもあれば弾き語りの曲もあったりとどの曲も非常に楽しかったです。

薬物やアルコール依存症など少々重い部分もありますが見る人だれもが感動できる王道のラブストーリーという感じでした

オススメです!

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感想(0件)

ブログ解説

こんにちは!

 

読書と映画鑑賞が好きな京都在住の大学生です

当ブログでは私が個人的に読んだ本た見た映画についての超個人的な感想とあらすじについて紹介させていただきたいと思います

あらすじを紹介するためネタバレを含みますが、ネタバレの部分に関しては文中に明記してから始めますのでご安心ください

 

よろしくお願いします